はじめに
相続は「家族の問題」と思われがちですが、実は一番もめごとが起きやすい場面でもあります。
誰にどの財産をどれだけ渡すのか――
感情や価値観が関わる分、話し合いが難航したり、関係が悪化してしまうケースも少なくありません。
今日は、そうした相続トラブルを防ぐために、今からできる備えについてお話しします。
よくある相続トラブルとは?
たとえばこんなケース、聞いたことはありませんか?
- 「長男がすべてを相続するべきだ」と主張する親族がいて話がまとまらない
- 親が遺言書を残していなかったため、誰が何を相続するのかで揉めた
- 相続財産のうち、不動産だけが大部分で分けづらく、感情的な対立に発展した
相続では、「思い込み」や「話し合い不足」が争いの火種になることが多いのです。
今からできる備え
大切なのは、「争いにならない仕組みを、元気なうちにつくっておくこと」です。
そのためにできることを、いくつかご紹介します:
- 家族で定期的に話し合う(家族会議)
→ 財産のことだけでなく、将来どうしてほしいかを話す場があるだけで、後のトラブル回避につながります。 - エンディングノートを活用する
→ 法的効力はありませんが、「こう考えている」「これを大切にしている」という気持ちを伝えることができます。 - 必要に応じて生前贈与を検討する
→ 相続時に財産を分けづらい場合は、生前に一部を分けておくことで、争いの火種を減らせます。 - 遺言書を作成しておく
→ 明確な意思を残すことで、後の争いを防ぎやすくなります。
今後の活動に向けて
相続の準備は、自分ひとりで考えるよりも、信頼できる第三者に相談することで整理が進みます。
私自身、これから行政書士として正式に活動を開始するにあたり、
ご家族の想いをカタチにするお手伝いができるよう、
丁寧な対応と分かりやすい情報提供を心がけていきたいと思っています。
まとめ
相続を「争続」にしないために。
まずは、家族で話すこと、そして小さな一歩でも準備を始めることが大切です。
次回は、「相続に必要な書類と取得方法」についてお伝えします。
相続手続きの際に慌てないよう、今から準備できることを一緒に確認していきましょう。
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